活動宮のTスクエア

 

2016年後半の星の動きで、もう一つ注目すべきものがあります。

それは「山羊座にいる冥王星」と「牡羊座にいる天王星」と「天秤座に入る木星」で

「活動宮のTスクエア」という形を作ることです。

 

この活動宮(牡羊座・天秤座・山羊座)のTスクエア(二等辺三角形)は

大きな波乱と変化を表す配置です。

また、この三角形を構成する「冥王星・天王星・木星」の組み合せは、

とても強い破壊力を持ちます。そこから、この惑星の配置は

「今までの現状を壊し、そこに新しいものが生まれる」ことを促すことになります。

 

こうした動きも、今年の後半の星の配置の特徴です。

時期的には11月頃から半年くらいかけながら、

ゆっくりとダイナミックに変化を促すように動いていきます。

 

2012年〜2014年の再現

 

実はこの冥王星と天王星の関係は、

2012年6月頃から始まり2015年3月頃に終わったのですが、

今年の後半に再び、同じような惑星の配置となるのです。

 

惑星が同じ配置を繰り返す時には、その時代と時代が、

(今回でいえば、2012年〜2014年と今年の後半とが)

有機的にリンクした状態であることを表します。

 

具体的には、2012年〜2014年の出来事が

再び再現される可能性が高くなるでしょう。

それは映画のように全く同じことがリバイバル上映されるといより

カバー曲として、2016年なりのアレンジで、歌い手も変わり、

再び脚光を浴びることの方がニュアンスは近いものがあります。

 

こうした現象を引き起こす惑星の動きは決して少なくありません。

その時は、単に同じことが繰り返し起こるということではなく

「やり残したことを、再びやり切るためのタイミング」と理解する必要があります。

 

昨年の後半から今年の前半にかけては、

乙女座・射手座・魚座といった柔軟宮の影響が強く

ややソフトに物事が停滞していましたので

今年後半の活動宮のTスクエアは、鮮やかなコントラストをなしていくでしょう。

 

根底にある思いや願いを大切にする

 

現在の天王星と冥王星の関係は80年に一度の関係を作っています。

天王星と冥王星は現在90度の角度の配置にいるのですが、

前回この配置になったのが、1932年〜1934年頃であり、

80年ぶりにこの90度という角度を作りました。

惑星の動きは規則的なため、この惑星の角度は80年周期であることがわかります。

 

また、天王星と冥王星という惑星は、時代のあり方の根底を作る惑星です。

そして、90度の配置は、惑星と惑星のエネルギーが最も激しくぶつかりあう配置であるため

天王星と冥王星が90度でぶつかりあうということは、

80年一度、大きく時代を変える配置であることがわかります。

 

こうした大きな時代の変わり目の中を、私たちは生きていることになります。

そうした時代には、あまり近視眼的な視点は持たずに

長いスケールでの考え方が大切になります。

 

今、起こっている問題を解決するためには、

目先の利益を優先したとりあえずの対処療法よりは、

5年後、10年後に活かされるような根底からの変化を促す

判断や選択が必要だということです。

(冥王星がかかわるということは、大げさに言えば、

次の世代のための選択が必要ということにもなります)

 

それは何も難しく時代を読んだり、状況判断をすることではなく

自分自身の根底にある思いや願いといった

本質的な意識を判断基準とすることを心がけることです。

 

また、だからこそ、今、目の前のことを

一つづつ丁寧に生きることも大切となるでしょう。

丁寧に生きるためには、表層的な意識だけでは生きることができないからです。

 

天王星と冥王星が乙女座で会合している1962年〜1969年生まれの人や

天王星が天秤座に滞在している1969年〜1975年生まれの人は

特にこうした傾向が強く、今年の後半も生きる姿勢が問われることになるでしょう。

 

東海 豊

乙女座から天秤座への移動

 

木星は一つの星座を1年で経過し、12年で12星座を1周する周期を持つ惑星です。

そのため、木星はその年ごとに変わっていく「社会の価値観」を表しています。

それは、私たち自身が旅人だとして、その年を過ごす国や民族の文化が

一年単位で変化していくとも考えられます。

 

その木星が、9/9に乙女座から天秤座へ移動します。

今まで乙女座的な文化の国で過ごしていた旅人が、

天秤座という文化の国に移動するのです。

 

乙女座の文化圏では、

自分に与えられた受動的な環境や状況を大切にする価値観があります。

そのため、「拡大より剪定」、「大胆より緻密」、「未来より現実」というように、

「自己を環境に適合させること」が要求されます。

 

同時に乙女座は「地のエレメント」であるため、内側に閉じる傾向があります。

外野からのノイズに惑わさないように、閉じられた部屋の中で

自分に与えられた状況を集中して取り組むのです。

 

対して、天秤座は「風のエレメント」であり、外に開いた星座です。

閉じていた自分自身の部屋の扉を開き、外に飛び出し、積極的に他者に関わりながら、

人や環境との関係の中で、社会の中での自分自身の立ち位置を確認していきます。

 

閉じていた内面を開く

 

木星の移動を、乙女座の視点でみていくと、

「閉じていた内面を開く」ということになります。

 

「心の中というのは閉じているものである」

という考え方は「地のエレメント」の考え方です。

それが、女性らしい慎ましさであり、誠実さであり、

日本的な謙譲の美意識でもあります。

 

しかし、そうした考え方は

「個人の感情」を体内に押し込めることにもなります。

感情は、生命力の源泉です。

正しく生きるためには「理性」は大切なものですが

ダイナミックに生きるためには「感情」が大切です。

 

そのため乙女座は、

理性的であることを(個人の感情を抑えることを)あるべき姿としながらも

内側に閉じている思いを開きたい、という願望を同時に持っているのです。

 

木星が天秤座に入ることは

そうした乙女座にとって、内面を開くための機会や相手との出会いが訪れることを表します。

その出会いは、喜びに満ちた瞬間ともいえますし、

大きな試練として試される場になる可能性もあるでしょう。

 

自己価値の再構築

 

逆に天秤座の視点でみていくと、乙女座から天秤座への移動は

「自己価値の再構築」ということになります。

 

「内面を開くことは当たり前のことである」

という考え方は「風のエレメント」の考え方です。

それは、人との関係性をテーマにする天秤座にとって、

自分の考えを相手に伝え、相手の考えをよく聞き、

お互いをリスペクトしながら意見をシェアすることが、最も大切なことだからです。

心の中にあることを伝えないと、何もはじまらないのです。

 

しかし、天秤座はなぜ、堂々と自分の考え方を伝えることができるのでしょうか。

それは、天秤座には以下のような独特の人間観があるからです。

 

天秤座は「同じであること」と「違いがあること」をよく理解しています。

「同じであること」とは、「自分と他者は同じ人間に属し、そこに差別や偏見はない」

「違いがあること」とは、「人はそれぞれ個性があり、異なる価値観を持つ」

 こうした人間を俯瞰して見るような視点こそが、

自己価値を保ち、相手も同様にリスペクトすることを支えているのです。

 

乙女座の時代では、天秤座のこうした平等意識は

「上から目線」と扱われることが多かったかもしれません。

例えば、それは組織の中であったり、狭い地域社会の中であったり

そうした限定された世界の中では、「平等」という概念は、「自己主張」と取られがちです。

そのため、天秤座の自己価値は混乱することもあったでしょう。

 

木星が天秤座に入ることは

天秤座にとって、本来の価値観を発揮できる機会が増える可能性が高く

それは、自己価値をさらに一回り大きくした形で再構築できる

絶好の機会となっていくでしょう。

 

このように、木星が天秤座の時代になることは

移動する前の星座と後の星座とでは、捉え方が大きく変わります。

太陽や月が「地のエレメント」にある人は、乙女座的な視点で

「風のエレメント」にある人は天秤座的な視点で、これからの時代をとらえていくといいでしょう。

 

社会の中で自分自身を活かす

 

また、天秤座は12星座の7番目の星座であり、ちょうど折り返し地点でもあります。

 

牡羊座から乙女座までは、自我を形成し、自己を育成していくプロセスです。

この前半の6星座は、常に自分の世界の中に自分自身がいます。

しかし、後半の天秤座から魚座までは、

自分の世界を飛び出し、社会や集団の中で自分を活かしていくプロセスです。

 

天秤座はそのスタートの星座であるため

乙女座までの、自己の中に閉ざされた世界から、

大きく外に飛び出すための「自立」を促す星座です。

 

はじめて飛び出した世界は、リスクがたくさんあります。

しかし、同時に狭い世界では、知ることがなかった大きなギフトと出会うことも可能です。

天秤座に木星が入ることは、そうした意味で、

自分自身の世界を広げる大きなチャンスであると捉えると良いでしょう。

 

もともと、太陽や月といった主要な惑星が天秤座にある人や

双子座や水瓶座といった「風のエレメント」を持っている人は、

こうした天秤座的な視点が活かされる場面が増えてくるでしょう。

逆に、「地のエレメント」が多い人にとっては、

学びやチャレンジの機会が増えてくるかもしれません。

 

木星は能動的に意思を使う

 

ただ星は受動的に運命を受け入れるためのものだけではありません。

自分自身の意思を使って生きることで、

惑星や星座をダイナミックに使って生きることができます。

特に、木星という惑星は、その影響を受動的を捉えるのではなく、

目的意識を持ちながら、チャレンジし活用していくことが大切です。

 

そのため、木星が移動するタイミングに、

この一年のテーマやアファメーションを決めて、宣言することをお勧めします。

内容や決め方は自由ですが、

宣言をする場は自分自身が大切にしている場が良いでしょう。

 

木星が移動する9/9、あるいは太陽が天秤座に入る9/22秋分、

木星と太陽と重なる9/26、天秤座移動後の最初の新月になる10/1は、

宣言をするには良いタイミングとなることでしょう。

 

東海 豊