「個の力を最大限に表現する」

 

獅子座にとって最も大切なことは「自己表現」です。

心の内側にあるものを外にアウトプットし、世に知らしめることを自分自身の使命と考え、

そのことにチャレンジし続けたり、人生をかけていきます。

 

こうした獅子座の「心の中にある喜びを思い切り外に広げようとする衝動」は

人によっては独りよがりに見えることもあるでしょう。

しかし、火のサインは、「個の力を極限まで押し出しこと」が役割ですので

独りよがりであっても、他者との意思疎通ができていなくても、全く問題はないのです。

 

・風のサインであれば、もっと客観性がり、正しいことを大事にします。

・地のサインであれば、結果や属する集団の利益を大事にします。

・水のサインであれば、そもそも動機が他者の望みと一体化しているため

 個の欲求というのは持ちにくい傾向があります。

 

それに対して火のサインは、

個人の可能性を最大限に表現することに集中しています。

 

占星術を学ぶと、人は多種多様であり、それぞれの個性にはそれぞれの役割があることを

実感を持って理解することができます。実際、占星術を知る前には

「人を12種類に分類するのは無理があるだろう」と思っていたけど、

実際の意識はでは、「12種類のタイプがいることすら、認めておらず、

他者の個性を全く尊重できていなかった」という人が多くみられます。

 

獅子座のこうした表現衝動は、他者や社会からの視点や妥協点がないため

エネルギーとしては強力ではありますが、社会の中で活かすことは難しいのです。

しかし、そうした獅子座の個性は、いずれ他者の存在の大切さを理解していくことになります。

なぜなら獅子座は、一人では物事を達成できないからです。

 

獅子座が獅子座を生きていくと、必ず他者の協力や助けが必ず必要となります。

例えば、獅子座の表現衝動をミュージシャンだとすると

・マーケティングを担当する風のサイン

・マネジメントを担当する地のサイン

・背中を押してくれたり、話を聞いてくれる水のサイン

こうした存在が大切なことを段階的に知ることになるのです。

駆出しの頃は、表現者である自分自身が全てだと思っていた獅子座は

いずれ必ず、周囲のサポートが自分以上に大切な存在だと気づいていきます。

 

こうした成熟性を手に入れると、獅子座の存在感は増していき、

周囲の人を太陽のように照らす存在になっていくのです。

 

「日蝕と月蝕」

 

そんな獅子座の時期ですが、今年は日蝕と月蝕が起こります。

また、新月が2回あるのも獅子座の時期の特徴です。

 

日蝕は新月の時に、太陽と地球を結んだ直線上に、

月がすっぽり入る状態を表します。

月蝕は満月の時に、太陽と月を結んだ直線上に、

地球がすっぽり入る状態を表します。

 

また蝕は”occultation”といい、オカルトの語源にもなっています。

占星術における蝕は、太陽と月のアスペクトにドラゴンポイント

(ドラゴンヘッド・ドラゴンテイル)という感受点が重なった状態を表します。

 

・7/23 18:46 新月

太陽・月が獅子座1度で新月

 

・8/8 03:11 満月 部分月蝕

太陽が獅子座16度、月が水瓶座16度で満月

獅子座25度のドラゴンヘッド、水瓶座25度のドラゴンテイルが近くにいて部分月蝕を形成

 

・8/22 03:30 新月 皆既日蝕

太陽・月が獅子座29度で新月

獅子座25度のドラゴンヘッド、水瓶座25度のドラゴンテイルが近くにいて皆既日蝕を形成

 

7/23の0時15分に太陽は獅子座にイングレスしますが

そこから約18時間後に、太陽と月は獅子座1度で新月を迎えます。

また、そこから約15日後の立秋の翌日8/8に太陽・獅子座、月・水瓶座で満月を迎えます。

そして、獅子座にドラゴンヘッド、水瓶座にドラゴンテイルがあることで月蝕を形成します。

さらに8/22、まもなく太陽が乙女座にイングレスしようかというタイミングで、

2回目の新月を迎えます。そして、獅子座ドラゴンヘッド、水瓶座ドラゴンテイルと日蝕を形成します。

 

この3日間は今年の獅子座の時期のポイントとなる日といえるでしょう。

 

「価値の逆転を起こす蝕」

 

蝕は「価値の逆転」を表すと言われます。

それが獅子座で起こるということは、「表現のあり方において価値が逆転する」といえるでしょう。

また、通常の新月満月は29日周期で形成するため、短いサイクルの出来事や変化を表しています。

それに対して、蝕は18年周期で形成するため、長いサイクルのことがテーマとなると捉えます。

そのため、「逆転の対象となる価値」は、昨日今日のことではないと考えます。

 

2017年の獅子座は、まず獅子座1度で新月を迎えることから、ここで獅子座らしさが全開となります。

獅子座1度のサビアンシンボルは「脳溢血の症例」。これは「体の奥から猛烈なエネルギーが湧き出てくるという

獅子座の純粋なエネルギーが全開になった状態」を表します。

 

次の満月・月蝕は、獅子座、水瓶座ともに16度で形成されます。

16度という度数は、どのサインであっても、「そのサインらしさが挫折」します。

そのためここでは、獅子座のアイデンティティが分解され、自信を失った状態になります。

この度数で月蝕となるということは、長いあいだ信じていたアイデンティティを失うような体験を通して、

価値の逆転現象が始まると捉えることができます。

 

そして、8/22の新月・日蝕は獅子座29度で形成されます。

獅子座29度のサビアンシンボルは「人魚」です。

これは「表現衝動を三次元社会の中で具現化するための落としどころを見つけていくこと」を表しています。

 

つまり、獅子座での新月→満月(月蝕)→新月(日蝕)という一連の動きは

・まず自分らしさを発揮し

・そしてアイデンティティを失うような体験をし

・そのことで価値の逆転現象が起り

・最終的には、より成熟した価値を持つ

このような、ダイナミックなふり幅を持った展開が描かれています。

 

(獅子座の時期の)前後の惑星の動きを見ていると、こうした動きは既に始まっているように思われます。

特に蟹座の時期は、活動宮のハードアスペクトが盛んなため、

古い扉を開ける人や、動かなったことが動きだす人が多く見られます。

 

そのため、自信(あるいは苦手意識や執着)を持っていた親しみのある価値観が

何かの出来事の中で、過去を再体験し、大きな揺さぶりが起こるかもしれません。

または既に起こっているかもしれません。

 

しかし、それは価値の逆転現象を起こすための、大きな刺激剤です。

必ず、今までない大きな世界観と広い視界を手に入れるはずです。

そして、過去に比べて格段に多くのことに対応できるようになるでしょう。

 

もし、大きな動揺が伴うようであれば、慌てず、ゆっくりと、時間が進行していく様子を見守ることが大切です。

・月星座が「地」の人は、最も強い衝撃を感じます。特に肉体にショックがきます。

そのため、体のケアが最も大切です。ヨガやストレッチ、あるいはスポーツなど慣れ親しんだ方法や

マッサージ、あるいは自然に入るなど、体に直接働きかける方法で、ケアすることが大事です。

・月星座が「水」の人は、動揺が心に残り続けます。そのため、心の環境の変化が大事です。

心に影響を与えるものによって、動揺した心の影響を上書きしていきます。

・月星座が「風」の人は、動揺しても冷静な側面を失いません。そのため、新しい視点の発見が大切です。

自分自身の脳の構造を更新することができれば、問題はありません。

月星座が「火」の人は、動揺のリアクションは大きいですが、切り替えも早いものがあります。

未来に対する光を少しでも見つければ、オートマチックに転換していきます。

 

広い視点を手に入れると同時に、こうした内面の動揺に対する対処のあり方を知ることも、

この時期のテーマだといえるでしょう。

 

補足:「魂の進化の道筋」であるドランゴンポイント

 

さて、ここで少し「ドラゴンヘッド」と「ドラゴンテイル」について深めていきます。

 

ドラゴンポイントは、黄道(太陽の軌道)と白道(月の軌道)の交点を表します。

黄道と白道は地球を中心に、それぞれの距離で円形をしていますが

5度づれているので、それぞれが重なる交点が2カ所できます。

その際、北側の交点をノースノードまたはドラゴンヘッド、

南側の交点をサウスノードまたはドラゴンテイルと呼びます。

 

この交点上で、新月を迎えると日蝕となり、満月を迎えると月蝕になります。

ドラゴンポイントは、18年周期のため、一年半は同じサインにいます。

それに対して、太陽は一年間で12サインを移動するため

およそ一年に2回程度、太陽はドラゴンポイントと同じサインに入ります。

そのタイミングが蝕になるタイミングです。

そのため蝕も一年に2回程度、起こります。

 

個人のホロスコープの中にも当然、ドラゴンポイントが存在します。

ドラゴンヘッドとドラゴンテイルのサインは、常にオポジションの配置をとります。

また、1年半は同じサインに位置するため、木星同様、同じ年の人はだいたい同じサインとなります。

(そのため、サインよりハウスを重視してみていきます)

 

このドラゴヘッド・ドラゴンテイルのサインは、誕生時直前の月蝕のサインでもあります。

現在はドラゴンヘッドが獅子座で、ドラゴンテイルが水瓶座にいて、8/8に月蝕を迎えます。

例えば、この3カ月後の11/5に生まれた子がいるといます。

この子は、太陽が蠍座、月は牡牛座ですが、ドランゴンポイントは、獅子座、水瓶座で変わりません。

このように、誕生時のドラゴヘッド・ドラゴンテイルのサインは、誕生時直前の月蝕のサインとなります。

 

この誕生時直前の月蝕は、「過去世からの魂の道筋と、今生の三次元世界とが交わり」を表し、

誕生時のネイタルチャートとしてこの世に生まれる準備が完了すると言われています。

・ドラゴンポイントが「過去世からの道のり」を表し

・太陽と月は日常的な天体なため「今生での三次元社会への落しこみ」を表します

それが重なる月蝕が、この世へと入っていく入口として捉えます。

 

そのため、ドラゴンポイントは、過去世から継続してきた「魂の進化の道筋」を表しています。

(誕生時直前の月食のホロスコープを作ってみるのも面白いです)

 

その際、ドラゴンテイルは、既に過去世で取り組んできたことを表します。

それはある程度使い慣れており、今世では無意識に行使していることが多いでしょう。

使い慣れているために、基本的には得意なことなのですが、それが過剰に出過ぎるとバランスを崩したり、

逆に弱点という形で表れてきます。

 

対してドラゴンヘッドは、テイルのテーマを「社会的な貢献点」へと引き上げます。

個人的な資質を共同体に活かすことで、より成熟したものとするのです。

過去世という時間軸を超えて取り組んできたテーマを進化させ、

人類という共同体に活かすことは、自己の存在価値を強力に再認識させてくれます。

そのためには、まずはテイルが表すテーマを認識することが重要でしょう。

そして、そのテーマのあり方に執着しすぎないことです。

 

このようにドラゴンポイントは、もともと持っている資質の考え方や使い方を180度変えていくことで

その資質はぐっと成熟していくことを示しています。こうした解釈から、蝕は「価値の逆転」を表すと言わるのです。

つまり「魂の進化の道筋」は「価値の逆転」という現象がなしでは成立しないのです。

 

東海 豊

 

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