牡羊座からはじまる12星座では、双子座は3番目のサインとなります。

この「3」という数字は、「1」と「2」の両面を使うという特徴があります。

「2」は「1」と対極をなす関係ですが、「3」はその対極にあるものの両面を活かすからです。

 

牡羊座の「魂」に対し、牡牛座は「肉体」を表しますが、

双子座では、その「魂」と「肉体」の両面を活かします。

つまり、牡牛座の「肉体」を使って、牡羊座の「魂」のように自由に動きまわって生きるのです。

その結果、牡羊座の自由性は、より現実的な世界において表現されていきます。

精神の中でしか飛べなかった牡羊座は、双子座の段階で「実際に飛べる」領域に入ります。

 

12星座には「3区分」という分類があり、

牡羊座が活動宮、牡牛座が不動宮、双子座が柔軟宮に分類されます。

柔軟宮は活動宮と不動宮の両面を活かし、調整をするといわれていますが、

それは3番目のサインであることに意味があると考えることができるでしょう。

 

また、牡羊座が「過去世からの道筋」であり、牡牛座が「血統の道筋」であるとすると、

その両面を統合するのが、双子座の段階です。

双子座は、言葉を使い、環境と関わり、移動することをテーマとしますが

このことは、「魂と肉体の統合」という点で、必須のプロセスだと考えられます。

 

それは、自分以外の存在と関わることで、自己認識がはじまるからです。

この世に自分の世界しかないとすると、それは何もないことに等しいことです。

自分以外の存在、外界が存在することで、自己の存在というものを認識します。

この自己の認識こそが、「魂と肉体の統合」を促すのでしょう。

 

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人間の誕生から死までのプロセスになぞって12星座をみてみると

牡羊座が誕生の瞬間を表します。それに対して、牡牛座が肉体はあるが、

まだ言葉がしゃべれず、歩くことのできない乳児の段階です。

「お腹が減った」「眠い」「楽しい」といったシンプルな欲求を

体全体を使って表現する姿は牡牛座の本質を表しています。

 

それに対して双子座は、言葉がしゃべれるようになり、

同時に他者の言葉を理解し、歩けるようになった幼児の段階を表します。

外界を認識できるようになった双子座は、好奇心いっぱいです。

目に入るもの、耳に聞こえるもの全てに興味を持ちます。

 

例えば、友達が持っているおもちゃを気に入って、

それを奪いにいったり、あれが欲しいと駄々をこねる姿は双子座らしい姿といえるでしょう。

また、いい子にしているとおやつがもらえるというのも双子座らしいあり方です。

そうした自分の興味に忠実に、動いたり、要求したり、喧嘩をしたり、知恵を使ったりすることは、

自分自身の可能性を発展させていくことに繋がります。

 

もちろん、この段階では「相手を思いやる」「一緒に楽しむ」「共感する」といった

他者との関係性を築くようなものは見られません。

一方的な興味であり、一方的な関わり方です。

もちろん、それで全く問題ありません。

なぜなら、牡羊座から双子座までは「自己の育成」という、

この世に誕生して初歩の段階のテーマを共通に持っているので。

牡牛座では自分の欲求を認識することが、健全な大人の条件であると書きましたが

双子座では、自分の要求を環境に打ち出すことが、コミュニケ―ションの第1歩になるといえます。

 

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さて、その双子座の時期ですが

今年の双子座では、土星がクローズアップされるでしょう。

 

土星は一つのサインに2年半滞在し29年で12サインを一周する周期を持ちます。

そのため、土星は2年半毎に、それぞれのサインのテーマを私たちに与え、

29年をかけて成熟した大人へと育てていく惑星です。

 

その土星が2014年12月24日から射手座に滞在しています。

そして隣の山羊座へ移動するのが今年の12月20日です。

土星は2014年から3年かけて、射手座的なテーマを私たちになげけてきています。

既に2年半が経過していますので、土星は射手座の終盤に差し掛かっています。

 

そのため今年は「射手座時代の総集編、火の時代の集大成」と言われます。

射手座は火のサインであるため、「精神性」といった形のないものを表します。

それは火のサインに共通の「魂」のサイクルといえます。

牡羊座が魂そのものだとすると

獅子座の段階で、この世という舞台の上で、魂は自己表現をします。

そして射手座の段階では、この世での多くの体験を経て、その魂のスピリットを進化させます。

                          

そのため、射手座に滞在する土星は、私たちに「価値観の拡大」や「人生観の再構築」を問いかけます。

つまり「どんな生き方をしたのか?」という問い対する答えを出すための3年です。

次の山羊座では地のサインのため、その「人生観を現実的に生きていくこと」が求められます。

火のサインの次は必ず地のサインです。そのため、魂を現実に降ろす作業は、12星座の中には3回あることがわかります。

 

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5月21日に双子座に入った太陽は、徐々に移動していき

6月15日になると、ちょうど射手座にいる土星と対極の位置をとります。

これは「オポジション」と呼ばれるアスペクト(角度)です。

このように、太陽が外惑星に対して特定のアスペクト(角度)を取る時には

その外惑星の影響が大きく拡大されます。

今年の双子座の時期は、土星が拡大されるのです。

 

土星が射手座に入った2014年12月から、

双子座の太陽とオポジションを形成することは、毎年必ず1回あることになります。

そのため、2015年、2016年、2017年と今年で3回目です。

こうした太陽との関係から、土星は三段階に分割して、射手座的な面を成熟させようとしていることが解ります。

 

6月15日、今年の太陽と土星のオポジション時のサビアンシンボルをみていきましょう。

双子座と射手座、それぞれ25度に位置しています。

この25度という度数は、そのサインの結晶度数です。

最も成熟した「そのサインらしさ」を持っている度数といえます。

 

射手座25度が「玩具の馬に乗っている小太りの少年」です。

これは「未来を見通すことのできる想像の力を磨きぬく」と解釈されます。

 

私たちの祖先であるホモサピエンスが最も長けていたのは、この「想像力」だと言われています。

「想像力」は経験だけに縛られず、より大きな可能性を持った未来を作るために必要な力です。

仮に、経験だけを頼りに未来のあり方を考えると、どうなるでしょう?

学生の時に海外旅行に行った時に食中毒になった。

だから「海外旅行は危険」となり、世界はどんどん狭いものになっていきます。

しかし、「薬を飲めば大丈夫かも」「屋台で食べなければ安全だろう」という、

未来をシュミレーションする力を私たちは持っています。これが「想像力」です。

射手座は単に楽観的なわけではなく、卓越した想像力を持っているのです。

そのため、冒険もチャレンジも可能なのです。

 

「小太りの少年」は、精神的な豊さを象徴します。

多くの知恵や教養を身に付けた少年は、想像力という玩具を通して未来を描くのです。

幼い頃に想像力があった子ほど、大人になった時に、自分の将来像を描くことが上手いと言われます。

「自分がドラえもんだったら、こんな風にのび太を助けるかな〜」というリアルな想像の中で、

未来のビジョンを明確にしていくのです。

 

これに対して、双子座25度のサビアンシンボルは「パームの枝を切る男」です。

これは「広がったたくさんの興味の方向性を剪定する」という意味です。

 

牡羊座で発芽した植物は、牡牛座で茎や葉を伸ばします。

双子座ではさらに、あっちやこっちへと枝や葉を展開していきます。

しかし、双子座の25度の段階では、不要な枝や葉を剪定する作業をします。

 

植物にとって葉を展開させる目的は光合成によって必要なエネルギーを作るためです。

そのため、光合成に不利な位置に伸びた葉は、植物にとって不要な葉です。

不要な葉は自らの意思によって落とします。

 

双子座は最初、好奇心のままにあらゆる情報を取りにいき

様々な人や場所にその情報を伝えようとします。

そして段々とその領域が拡大していき、しまいには自分がどこを目指しているのかが

わからなくなる段階があります。しかし最終的には、その中から本当に必要な情報や分野を剪定するのです。

 

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2014年12月から、土星によって「人生観の再構築」を問われてきましが

射手座も終盤に差し掛かかり、そろそろその宿題を形にする時期にきました。

その際、「目の前に見える現実」と「過去の体験」だけを材料にするのではなく

「未来を想像すること」によって、今後のあり方の可能性を広げることが大事であると

射手座25度が示しています。

 

子供の頃に、自分自身がお菓子屋さんになったら

こんなお菓子屋さんで、あんなケーキを作って、お客さんと楽しく話をして…

と想像していたようなことを思い出していくことが大切でしょう。

 

また同時に、双子座の太陽も影響を与えていきます。

それは、その人生観や価値観をより現実に引き降ろすために

方向性を剪定することを促しています。

 

この方向性の剪定は、実験的に取り組んでみて、修正していくと良いでしょう。

双子座はとても実験性に溢れているサインでもあるので、何度もやり直しがききます。

そのため、まずは試しに、感じているビジョンを「生きてみる」のがいいでしょう。

例え、そのビジョンが薄っすらとしたものであっても、今まで感じたことがなかった

可能性に気づくことでしょう。

 

東海 豊

 

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