牡羊座でこの世に誕生した魂は、牡牛座の段階で地上に降りてきます。

地上に降りる時に、肉体という三次元的な物質を身にまとうことで、

この世で生命を持つことが許されるのです。そのため牡牛座は、

その生命を生きることがテーマとなります。

 

生命を生きるために、まず大事なことはエゴを育てることです。

「何が欲しいのか」

「何を必要としているのか」

「どうしたいのか」

こうした欲求を感じることは、自分自身のニーズを認識していくことに繋がっていきます。

この段階で、自分自身の要求を明確にしていくことは、いずれに大人になった時に

「私は何がしたいのだろう?」という迷子になることを防いでくれるのです。

牡牛座の段階で、喜びの感じ方を身に付けることは、健全な大人になるための条件といえるでしょう。

 

このことを植物に例えてみます。

牡羊座は、植物に例えると、「発芽」という段階です。

種子から芽を出す瞬間を「誕生」と考えることができるからです。

実際に牡羊座の時期は、多くの植物が芽を出す時期です。

 

それに対して、牡牛座の時期は、茎や葉を展開させていきます。

5月の森は新緑の淡い緑の葉が茂り、そこに太陽の光が反射することで

キラキラとした輝きに満ちています。その姿は、見るもの全てに

新鮮な空気を運んでくるようなムードがあります。

 

そのキラキラという現象の正体は光合成です。

この光合成という工程は、植物の成長に必要な炭水化物を作り出し、

その炭水化物で、植物はボディを作っていきます。

 

光合成の時期は、植物にとって最も他の植物と競争をしないといけない時期です。

なぜなら光合成に必要な太陽の光を確保しないといけないからです。

植物は他の植物と競争したり、あるいは戦略的な作戦をたてたりしながら

光合成に必要な太陽の光を取りにいくのです。

 

人間から見ると、美しい自然の営みであり、調和した姿に見えますが

それは生命を育てるために、我れ先きにと太陽の光を取ることを争っているのが植物の実情です。

牡牛座の命を育てるという行為は、こうした植物の行為ととても似ているといえるでしょう。

 

―――

 

牡羊座の「魂」に対して、牡牛座はその魂を入れる器の「肉体」と言われていますが、

この「魂」と「肉体」には、それぞれ別々の次元の異なるルーツがあります。

 

魂のルーツは、転生によって何度も生まれ変わりをしている過去世からの道筋です。

その魂がこの世に降りてきた瞬間を牡羊座は表すわけです。

火のエレメントが表す「精神性・スピリット」という言葉は、転生を繰り返す

魂の領域から生まれたものと考えることができます。

そのため、火のサインは、何かに属するというより「個」というテーマが強いといえます。

 

それに対して、肉体のルーツは、遺伝的な道筋であると考えられます。

先祖代々から引き継いできた系譜の結晶が牡牛座にあります。

生物の遺伝子が次世代に更新される時に最も重要なことは、環境に対応した

強い遺伝子を残すことです。そのため、先祖や両親と比べると、ある側面においては

必ずこの世を生きるために有利な遺伝子を持って生まれてきたと考えられます。

一族の繁栄が遺伝子のミッションなのですから。

 

牡牛座のテーマとして「資質」というものがありますが、それはまさにこのことを言っています。

「五感」も同様に肉体を構成する細胞によって作られており、それは先祖代々の

遺伝子をルーツにしています。また「お金」も同様のことがいえるでしょう。

 

そのため、牡牛座が五感を通して、自分自身の欲求を感じ、要求する姿勢は、

決して個人的な我儘という領域ではなく、血統を通して「遺伝子によって現在の肉体に送り込まれた、

この世を生きるための重要な要求」であるといえるでしょう。

 

―――

 

さて、今年の牡牛座ですが、まず4月26日に牡牛座7度で新月を迎えます。

そして、5月11日に蠍座21度に月が移動し、そこで満月を迎えます。

牡牛座の時期の新月と満月は毎年あるわけですが

今年は7度と21度という7の倍数がテーマになっているのが解ります。

 

「牡牛座の新月ではじまり、蠍座の満月で満ちる」という太陽と月との関係は、

牡牛座的なことが新月で始まり、蠍座的なことが加味されることで、それが満ちると解釈していきます。

 

例えば、「欲しい物を手に入るように願う」という、まさに牡牛座的な願いを新月ですると

満月では「欲しければ、まずは分け与えろ」といった蠍座的な機会や気づきが加味されることで

最終的な落としどころが見えてきます。

 

今年の新月は牡牛座7度。

サビアンシンボルは「サマリアの女」です。

これは「辺境にこそ天啓がおりる」といわれている度数です。

 

牡牛座は一つ前の6度で、新しい領域に橋をかけました。

そして、その新しい領域は、牡牛座にとっての辺境の地であった、というのが7度です。

つまり、心理的に迫害されるような場に入っていったことになります。

あくまでも牡牛座ですから、それは例えば、自分とは全くことなった容姿や経済力、

あるいは人望や集団と出会い、その違いに打ちのめされるようなことであるいえます。

 

「サマリアの女」は新約聖書のヨハネによる福音書4章に出てきます。

サマリア人は大罪を犯したことでユダヤ人から迫害を受けていました。そのため、サマリア人は

辺境の地にひっそりと生きていました。その中に既に5人の男性と離婚を繰り返していた女性がいます。

その女性がヤコブの井戸で水を汲んでいると、キリストから「わたしに水を飲ませてください」と声をかえられます。

ユダヤ人の男性がサマリア人の女性に公の場で声をかけるというのは、

当時の社会的環境ではありえないことでした。しかも「水をください」と言わることはありえないことでしょう。

 

キリストから声をかけられた女性はこう言います。

「あなたはユダヤ人なのに。どうしてサマリアの女の私に、飲み水をお求めになるのですか」

それに対してキリストはこう答えます。

「もしあなたが神の賜物を知り、また、あなたに水を飲ませてくれと言う者がだれであるかを

知っていたなら、あなたのほうでその人に求めたことでしょう。そしてその人はあなたに生ける水を与えたことでしょう」

この生ける水は英語では「living water」と訳されています。

この後、サマリアの女はキリストといくつかのやり取りをしながら

「生ける水」得るためのきっかけを見つけていきます。

 

つまり牡牛座7度は、自己憐憫や被害者的意識を持ちやすい状況を体験することで

はじめて「生ける水」を得ることができると解釈できます。

 

満月の牡牛座21度のサビアンシンボルは「開いた本を指す指」です。

そして、オポジションの月の蠍座21度のサビアンシンボルは「職務放棄兵士」です。

21度という度数は、どのサインであっても自分の資質や個性を最大限に発揮し欲しいものを取りに行く度数です。

 

牡牛座は、自分自身の感覚が間違っていないという確信を持つことで、

あらゆることを決断する力を持ちます。「牡牛座の感覚」とは「内側から溢れてくるような駆動力」です。

「そこに行きたいー」でも「そこに行ったら欲しいものがあるかも…」でもなく

「そこに行けば必ず欲しいものがある!」といった確信めいた感覚です。

 

何かが欲しくて行った場所で迫害を受け苦しみますが、結果的にそこで手に入れた

「living water」はこの21度で、枯れることのない内面の泉に変容していきます。

 

その時、オポジションの月である蠍座の21度は、

職務を放棄する兵士のような「信念」や「意思に固さ」を表します。

絶対に諦めないハートの強さと自分を信じ続けることのできる信頼に対する自信を

持っているのが蠍座21度です。願望達成には最強の組み合せといえるでしょう。

 

牡牛座は、時として自分にないものに目がいきがちです。

そして、そのことを憂いたり、あるいは他者に要求したりします。

しかし、蠍座の影響を受けることで、「欲しければ与えることだ」という考え方や、

「他者のものも自分のものも同じである」と考えることができるようになります。

また、先祖が残してくれた遺伝子が、自分で思っている以上に大きな宝物であることに気が付くかもしれません。

 

太陽と月の関係は29日周期の関係ですから、それほど大きなことではないかもしれません。

ただ、この時期にこうしたテーマがあったと思える人は、しっかりと振り返ってみるといいでしょう。

「落胆」と「確信」のふり幅が大きければ大きいほど、今年の新月満月の反映といえます。

どこかに大切な天啓が隠れているかもしれません。

 

東海 豊

 

37.8度。

この数字は朝鮮半島の軍事境界線でもあり、山形県米沢市の北緯でもありますが、

ここでは緯度線ではなく、羊水の平均温度のことです。

 

魚座は生まれる前の母体の中にいる状態を表します。

そして、水のサインである魚座は、象徴的に海を表すと言われますが、

母体の中だとすると、この海は羊水と考えることができます。

37.8度という温度の羊水の海の中でこの世に生まれる準備をしているのが魚座です。                                                                       

 

その魚座には、1度から30度まで、受胎から誕生までの物語がありますが、

その中でも、特に終盤の魚座(26度以降)のサビアンシンボルは、

月がシンボルになるものが多いという特徴があります。

 

26度 影響を分割する新月

27度 収穫の月

28度 満月の下の肥沃な庭

 

占星術における月は、その人の「魂そのもの」を表し、

月のサインは「魂のパターン」を表わしています。

魚座の終盤では、その月が自我や執着から離れていき、

大いなる環境に投げ出すような意味が多くみられます。

同時に、既存の共同体から離れ、本来の約束の地に向け

歩みはじめるようなニュアンスもあります。

 

このことを別の角度から見ると、

あらゆる柵(しがらみ)から解放され、魂を純化する工程といえるでしょう。

魂の純化は同時にこの世的には孤独を伴うものです。

多くの人が、「自己表現と環境への適合との狭間」で葛藤を持っていますが

魚座の終盤は、環境への適合を手放し、自己の純化を求めます。

 

環境に対する柵が強いほど、自分自身の本来の道を歩むことは難しいものです。

環境に対する柵とは、経済、対人関係、あるいは子供の時に矯正された固定観念がその代表でしょう。

そうした制限が、本来の生きる目的に向かうことを制限しています。

魚座の終盤は、社会的な柵を解放し本来の自分をとり戻す姿が発現してきます。

 

「体内記憶」の研究家である池川明氏によると

ほとんどの子供が目的を持ってこの世に生まれてきます。

その目的の大半が、今までは「お母さんのために」だそうですが

最近では「世の中をよくするために」にという子が増えているそうです。

母と子という子孫繁栄的なミッションから人類全体を願うように変わってきているのは、

とても興味深いことです。

 

―――

 

さて、魚座の終盤について触れたのは、

もちろん、牡羊座という状態を理解するためです。

 

なぜなら、魚座の終盤の工程は、牡羊座として誕生するための準備だからです。

この世に生まれる時期が近づくと、「柵からの解放」と「自己の純化」という準備を行います。

このことは、「媚びない」「自分を通す」「ありのまま」といった牡羊座の個性を、そのまま反映しています。

また、「孤独」という状態がデフォルトでもあるため、牡羊座は

本質的には、孤独感をネガティブに捉えることはありません。

 

人間はなかなか難しい感情を持っているため「一人になりたい」と「寂しい」という一見、

二律背反的な感情を持ちやすいものですが、牡羊座にはこうした複雑な感情模様は見られません。

どんなに孤独感を感じたとしても、人は大きな生命の潮流の中で活かされていることを

微かな記憶として、どこかで知っているからです。

 

また、この牡羊座の個性は、魚座の終盤で準備した「約束の地」に、

最短で向かうためには、とても有利は個性となります。

 

「誰かのために」「何かのために」という自分以外の存在が大きな原動力となる人もいますが、

これは、「水」や「地」のタイプの人の考え方でしょう。

やはり、本質的にもっとも大きく強い動力は、牡羊座のように、

生まれた時から目指す場所がわかっていて、

条件付けも少なく、そこだけを見て生きていける動力です。

 

そのため、太陽の牡羊座イングレスは、春分点として一年に一度必ずあるわけですが

この春分点は、再び約束の地に向けて、柵から解放してあげ

孤独を恐れず、自己を純化ししていくような時であるいえます。

現代では春は鬱っぽくなる人が多いと言われますが

この春分点のあり方と多いに関係があるように思われます。

 

―――

 

また魚座から牡羊座への転換点である

「誕生」というタイミングも、牡羊座を表しています。

 

誕生のタイミングは、占星術そのものを表すほど重要な要素です。

胎児から成長して臨月を迎え、全ての準備が整い

最終的に生まれてくる絶妙な時が、ネイタルチャートに表現されているのです。

 

子宮という宇宙から、社会という三次元世界へと降り立つ瞬間の時空環境を想像してみてください。

 

魚座の終盤で、本来の自分自身を取戻し、同時に自分自身の道に出会い

その道筋をこの世の世界の中に見出し、そのための環境が整う時を待つ。

そして、その時が来ると同時に、それまでの記憶を全て手放し、

初めて出会う酸素(地球環境の象徴)を思い切り呼吸する。

また、へその緒を切ることで、ワンネスの世界から切り離され、同時に、この世が始まる。

 

そう考えると、ネイタルチャートは、

全ての記憶を宇宙のかなたに葬った瞬間ともいえるし、はじめて酸素を吸った瞬間ともいます。

あるいは、ワンネスの世界から切り離された瞬間ともいえます。

 

つまり「誕生」は、景色も、生命構造も、原理原則も

全てが変わるタイミングであると考えた方がしっくりきます。

牡羊座は「始まり」や「スタート」を表すと言われていますが、

その言葉のニュアンスではやや弱く、もっとダイナミックな展開がそこにはあると

考えた方がいいでしょう。

 

その牡羊座に、2011年から天王星が滞在しています。

今年は天王星と太陽が牡羊座で会合するのが7回目ということになります。

 

天王星は科学や民主化という側面から、時代を劇的に進化させる知の結集のような惑星です。

人間には生物としての原初的な生命力ももちろんありますが、あらゆる環境や

人間の本能などをコントロールするための、知性を持ち合わせています。

 

1750年に天王星が発見されて以来、

人の知性は劇的に結晶化し、この世での暮らしのあり方を大きく変えてきました。

 

その天王星が、牡羊座にイングレスするのは84年に1回あり、

現在は84年に一度「時代がチェンジするタイミング」だと言われていますが、

その変わり方は、子宮からこの世に降りたつような、ダイナミックな変化であることがわかります。

 

現実的に表現すると、

へその緒を切る行為」は「人間関係のリンクが変わること」

「はじめて出会う酸素」は、「新しいステージに立つこと」

「過去の記憶を手放すこと」は、「古い柵を手放すこと」と考えられでしょう。

 

―――

 

時々、「こういう大変な時代は、どういう意識を持って過ごしたらいいのですか?」

という質問を受けることがあります。

 

天王星という惑星は「集合的な意識」に働きかける力があります。

この集合的な意識というのは、時代や世代固有の価値観として現れます。

 

どの時代でも「個人によって異なる価値観」というものもありますが

「時代によって異なる価値観」は、逆に個人差があまりなく

時代を共有する人たちのあいだでは、共通の意識となりやすいのです。

そのため、天王星意識は、意識的に自分のものにするは難しく、時代の流れや社会の潮流の中で、

自然と影響され、結果的に身に着くものだと考えた方がいいでしょう。

 

大事なことは、そうした天王星が牡羊座に滞在するということは

人類が目指す新しい場所へ向かうために、過去の記憶を葬り去り、

新しい酸素の地へと降り立ったばかりであるということです。

 

現在の不安定な時代環境とその相似形である不安定な内面は、

生まれたての赤ちゃんが、無垢で純粋で何もない状態であるように

価値観も生きる指針もなければ、自立して生活していく力もまだない状態だと

捉えると良いでしょう。

 

もちろん、この「不安定」という表現は、「三次元社会を生きるものとして」

という視点に基づいています。そうではなく、「人間の原始的な生命力」という視点では、

とても強いパワーに溢れたものがあるはずです。それは、生まれたての牡羊座のように、

自分のことだけにコミットすることで、初めて実感するでしょう。

 

東海 豊

 

魚座の時期の星の動き・その3

 

★魚座の時期の主な惑星の動き

226/新月・日蝕/魚座9

32/太陽・海王星 コンジャンクション/魚座12

33/天王星・木星 オポジション/牡羊座・天秤座23

316/太陽・キーロン コンジャンクション/魚座26

 

2017年の魚座の時期は、まず226日に新月を迎えます。

この新月はドラゴンテイルとコンジャンクションすることで日蝕となります。

今年は獅子座の時期にもう一度、新月・日蝕があります。

2017年の獅子座の時期は、ある種のクライマックスでもあるため

今回の日蝕はその前哨戦となるでしょう。

 

32日は太陽が海王星とコンジャンクション。

前述したように、海王星は現在、多発するゆさぶりに対する

救済のあり方を示しています。

魚座12度は、海王星的な救済の方法を手に入れるための

14のゲートの5番目であり、それは試されるようなことが多いでしょう。

 

その翌日、33日は牡羊座に滞在する天王星に

天秤座に滞在する木星がオポジションを形成し刺激します。

雛祭りにしてはかなり刺激的な配置です。

 

実は今年の魚座の時期は、金星と火星が牡羊座にいて

これは片足を半分くらい牡羊座に突っ込んだような魚座だといえます。

通常は、魚座で死んで、牡羊座で生れ変るのですが

ややフライング気味に、生まれようとする勢いが見られます。

そういみ意味では、魚座らしい「夜明け前の静かな時間」が短く

春が早く来るようなムードがあるでしょう。

 

天王星と木星のオポジションは、対人関係の刷新を表しますが

今回は木星が逆行してオポジションを形成するので、

予告編、あるいは練習、シュミレーションといった色合いが強いかもしれません。

本番は、木星・天秤座時代の一年の最終のタイミングであり、

秋分を少し過ぎた928日に

木星は天王星とオポジションを形成する時でしょう。

今回は秋分以降の対人関係を予感させる出来事が起こるでしょう。

 

また、33日の天王星と木星のオポジションは

316日の太陽とキーロンのコンジャンクションに繋がるものがあります。

キーロンは土星と天王星のあいだにいる小惑星です。

公転周期は50年で、土星の29年と天王星の84年のちょうどあいだくらいです。

 

土星と天王星を繋ぐ存在として

保守から革新へと移行する時に起こる現象を表します。

一般的には「心の傷」または「その傷を癒す」と言われていますが

それは、物事を革新していく時、あるいは変容に伴う

心の傷に対応しているといえます。

 

そのキーロンが魚座26度で太陽とコンジャンクションします。

魚座26度のサビアンシンボルは「影響を分割する新月」です。

もう少し詳しく訳すと「非常に細い三日月(新月)が日没時に現れるのを見て、

様々な人々が、それぞれ異なった計画と共に前に進む時期が来たことを知」と訳されます。

 

これは「様々なしがらみから離れ、魂の根底にある自分だけの目的にむけて歩みはじめる」

そうしたことを意味する、とても美しいサビンアンシンボルです。

本当の意味で「孤独」を理解する段階にくるのが魚座23度です。

もちろん、これは永遠に引きこもることではなく、

孤独に対する成熟した(達観した)視点を手に入れたうえで、

新たに環境との関係を構築していくことになります。

 

海王星のところでも書きましたが、

時代の大きな変化を天王星と冥王星が作っている横で

魚座に滞在する海王星とキーロンが、

その先に進むための

内面のあり方、心境の落としどころを示してくれていると考えられるでしょう。

キーロンは、海王星とともに

もうひとつの魚座的な救済のあり方を示しています。

 

東海 豊

 

魚座の時期の星の動き・その2

「海王星・魚座時代が示す解放のあり方」

 

今年の魚座の時期は、まずは

守護星である海王星が魚座に滞在していることが最も大きな特徴です。

海王星は2012年に水瓶座から魚座に移動し

2026年まで14年間、魚座に滞在します。

 

海王星は、「眠っていて形になっていない漠然としたものを発掘し」

それを「時代のムードとして表面化する」惑星です。

その海王星が魚座に滞在しています。

魚座はまさに形になっていない漠然としたものの宝庫です。

その魚座的「がらくた市場」から、海王星は何を発掘しているでしょう?

 

海王星の姿がはっきりしない時代には

これはとても難解な問題です。

ただ12星座の最後である魚座に入り

そして2026年には、最初の星座である牡羊座に入ることから

ここで「今までのもの」と「これかれのもの」をシャッフルし

新しい何かを発掘をしていることは確かでしょう。

 

冥王星や天王星の配置でもわかるように

現在は、時代の変革期のであり

そのため古い時代のシステムや方法論が機能しません。

そのため、どうにもこうにも解決できないことが多く

立ち往生していることや人がたくさんがいます。

 

海王星は、そうした時代に救いを与えるようなものを

魚座「がらくた市場」に埋もれているものから、発掘していると考えられます。

 

魚座的な救済のあり方の究極は「悟り」です。

「悟り」がおおげさであれば

何もしないこと

気にしないこと

そのまんまにしておくこと

自然の流れに身を任せること

損を損と思わないこと

被害を被害と思わないこと

という感じでしょか?

 

ボジティブシンキングとは異なります。

どちからというと白旗をあげるような感覚ですが

でも負けを悔んでいる感じはありません。

静かで自然な白旗です。

 

そんな境地に、そんなムードになるような環境を

海王星は14年かけて用意しています。

2012年から5年が経過しようとしていますが

まだ前半戦ですので、見えてきていないことも多いかもしれません。

 

今年の海王星は、32日に魚座12度で太陽とコンジャンクションします。

サビアンシンボルは「新参者たちの試験」です。

新参者とは「魚座的価値観を持つグループにとってのビギナー」ということです。

試験とは「試されている」ということです。

つまり、個人としてのこだわりを捨て、

より大きな世界に身を投じることを試されるのが魚座12度です。

 

魚座の「自由性」は

個人としてのこだわりや自我を捨てることで手に入れることができます。

主張しないのは(自分を押し出さないのは)

自分を制限したり、抑圧しているのではなく、

その先にある、時間にも空間にも縛られない世界を見ているからです。

 

海王星は14年間かけて、私たちに、

究極の環境からの解放の方法を与えようとしています。

 

東海 豊

 

魚座の時期の星の動き・その1

「魚座を理解する」

 

山羊座が示す社会というのは、時間(時代)と場所を限定します。

その次のサインである水瓶座は、場所の限定性から解放され、

国や地域に属さない、地球というより大きいな視点での価値観を持ちます。

それに対し、魚座は時間軸も解放された存在で、

時間も場所にも制限がありません。

 

本来、人間は肉体を持つために、三次元に制限された存在です。

そのために、常に時間と場所が限定されています。

では時空に制限がない魚座というのは、

どうやってこの三次元社会を生きているのでしょう?

 

答えは「わからない…」というのが妥当な回答でしょう()

それは、この矛盾した問い自体が、

魚座の本質を表しているといえます。

 

私たちは、21世紀の日本の憲法や規律を守って生きています。

高校生の時にはその高校の校則を守り

社会人になれば会社の規律に準じて仕事をします。

これは、時空が限定されて生きていることの証であり

山羊座の世界はこうした三次元社会に象徴されます。

 

しかし現代に入ると、インターネットを通して、

人種や国境や地位を超えて関係を作れる時代となりました。

大統領のツイッターに反応したり

日本の芸人がカナダ人のスターの口コミでブレイクしたり

自分の属する世界を超えて

世界規模での交流が可能になってきました。

この現象は、水瓶座的な空間を超えた世界観が

時代の変化とともに現れ始めたことを表しています。

 

このように現代は、山羊座のルールをベースとし

その中に水瓶座の価値観を持ちこまれるようになったと考えられます。

 

それに対して時空を超える現象は

夢、転生、幽体離脱、虫の知らせ、タイムスリップ、どこでもドア、などなど

いずれも、あることは否定できないかもしれませんが

現代では、まだリアルな実感は難しい領域であることがわかります。

これは魚座が山羊座や水瓶座よりも

より大きな原理に基づいている存在だということを表しています。

 

つまり、魚座を表すワードである

目に見えないもの、形のないもの、霊性、夢、などは

現代では全貌を知ることができない、

「はっきりしないもの」だと考えるのが妥当でしょう。

 

また、山羊座の世界に水瓶座的世界観が持ち込まれ

そしていずれ魚座的現象も解明できる時代が来るであることは

それぞれの星座の守護星の歴史をみるとわかります。

 

1751年に水瓶座の守護星である天王星が発見されました。

惑星の発見は、時代に新しい価値観をもたらす

あるいは、人類が新たな領域に入ることを表しています。

 

18世紀までは、太陽系で最も遠い惑星は

山羊座の守護星である土星だと考えられていました。

そして、その最も遠い惑星である土星が

社会の基盤を作っていると考えてきました。

 

しかし、天王星の発見以降、人類は土星の外側にある概念を手に入れ

それが18世紀以降、段階的に社会の中に取り入れられてきました。

基本的人権、エネルギー革命、医療の進化、インターネットなどなど

これらは全て天王星の領域です。

 

天王星の公転周期は84年です。

つまり人類が84才まで生きることができるようになると

(惑星が12星座を一周することを見届ける期間を生きていると)

天王星の領域を実感できるようになると考えられます。

 

それに対して、魚座の守護星である海王星の公転周期は164年です。

これはつまり、人類が164才まで生きることが出来る時代にならないと

海王星の概念は、わからないことであると考えられます。

 

私たちが164才まで生きる時代は、果たしてくるのでしょうか?

18世紀(日本では江戸時代)84才まで生きる時代が来ることは

想像できなかったでしょうから、

そう考えると、充分に可能性があるように思われます。

 

ちなみに…

ここからは、数字上の遊び的予測ですが、

 

人類が84才まで生きることが出来る時代になったのは

天王星が発見されてから

3回の公転を終えるようなタイミングでした。

 

その考え方を海王星に応用すると、

海王星が発見されたのが1846年。

3回の公転を終えるまで、あと300年程度。

つまり、2300年頃には人類は海王星の領域を

実感出来る時代がくる!かもしれませんね。。。

 

その時代になると、5次元の概念を実感できる時代となり

そして魚座のあり方も現代とは大きく変わります。

「昔は、魚座は不思議ちゃんって呼ばれていたね」とか

「魚座もすっかり社会に適合してきたね」

と言われていることでしょう。

 

東海 豊